皆さま、こんにちは。美容家の濱田文恵です。
本格的な夏に突入したことで、日々ダイエットに励んでいる方も多いのでは?
ダイエットと言えば、近ごろだと筋力トレーニングが人気ですよね。
パーソナルトレーナーのいるジムに通う方もいれば、自宅でセルフトレーニングに励む方もいるでしょう。
しかし、ダイエットのために筋力トレーニングに励む一方で、便秘状態を後回しにしていませんか?
便秘は、ダイエットに悪影響を与えます。今回は、より効率よくダイエットを行っていただく為に、便秘とダイエットの関係性についてお話ししたいと思います。
便秘は、腸内に存在する善玉菌・日和見菌(ひよりみきん)・悪玉菌のバランスが崩れているサイン。
贅肉のないスラリとしたカラダ作りには、善玉菌の存在が欠かせません。それにも関わらず、便秘はストレスや不摂生な食生活など、さまざまな原因がありますが、何らかの原因により善玉菌よりも悪玉菌の数が多くなってしまっている状態です。なぜ、善玉菌の存在が大事か説明していきますね。
腸内に存在する細菌は、一般的に1000種類100兆個あるとされ、そのうち善玉菌の中には、ダイエットの味方である「痩せ菌」と称される細菌(バクテロイデス門)がいます。
痩せ菌と称される理由としては、肥満の原因となる中性脂肪を体内に蓄積させないようにする働きを持つからです。
もともと私たちの体に存在する脂肪細胞は、中性脂肪を取り込む習性があります。中性脂肪は、私たちの活動源であるブドウ糖が不足したときに補ってくれる働きがあるのですが、増えすぎてしまうと肥満の原因となる「内臓脂肪」や「皮下脂肪」となってしまいます。
その為、中性脂肪が増えすぎないよう偏った食生活をしないための食事管理が必要となるわけですが、忙しない現代人にはそれが難しいもの。
そこで前述した善玉菌に存在する痩せ菌は、肥満細胞がこの中性脂肪を取り込まないよう中性脂肪の代わりに、”短鎖脂肪酸“という脂肪酸を作り、肥満細胞とくっつくことで、中性脂肪が蓄積されないように働きかけてくれるのです。
つまり善玉菌の数が少ない便秘の状態では、痩せ菌もまた少ない状態を意味し、言い換えれば中性脂肪を蓄積しやすいカラダとなっているわけです。それでは、せっかく一生懸命きびしい筋力トレーニングに励んでも痩せにくく、効率の悪いダイエットになってしまいます。
夏を楽しむためにダイエットに励んでいる方は、ぜひ筋力トレーニングに合わせて、腸活を取り入れ、善玉菌の多い腸内環境を育み、便秘解消を目指しましょう!
美容家 濱田文恵
「延美長寿」をテーマに毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。
今ある綺麗からこれから先まで続く綺麗を。予防を根底に美容寿命を伸ばすための記事執筆・監修、セミナー講演や勉強会等を主宰し、女性誌やメディアでも幅広く活躍中。(一社)日本セルフ美容協会代表理事、医薬品登録販売者、毛髪診断士、国際中医薬膳師