下痢体質は便秘より健康?今改めたい腸内環境

 

 

便秘悩みに関する紹介や対策法は巷に溢れているのに、意外と見落とされがちなのが、下痢のお悩み。
老廃物を溜め込む便秘に比べると、老廃物を体外に排出する下痢の方がまだ健康なのでは?と考えてしまう方もいるでしょう。

今回は、下痢体質の方のための腸内環境を整える方法をお伝えしたいと思います。

 

 

下痢は便秘より健康?

 

下痢も便秘と同じように、医学界では「過敏性腸症候群」という名前がついています。
そのため、便秘ではないから健康だと考えるのは危険です。慢性的な下痢は、便秘同様に腸内環境が悪く、腸が動きすぎている又は全く動いていない状態の現れ。
便秘同様に、腸内環境を改める必要があるのです。

 

下痢になる原因

 

下痢になる原因は便秘同様に多く挙げられますが、大部分を占めるのは①ストレスと②食生活によるものでしょう。

 

 

① ストレス性の下痢

 

仕事への責任や人間関係によるストレスで、交感神経が優位になると腸を含む消化器官の働きが悪くなります。その結果、胃で食べたものの消化がうまく行われないだけでなく、小腸や大腸で水分やミネラルの吸収がされず、便がゆるい状態で排出されてしまうのです。

 

② 食生活による下痢

 

冷たいものの摂りすぎやアルコール、また脂質を多く含む食生活を過剰に続けてしまうと腸内環境を悪くし、下痢を引き起こします。

もう少し具体的に説明すると、冷たいものは腸を冷やし、腸の働き自体を低下させてしまいます。アルコールの摂りすぎは、冷たいものと同じように消化不良を引き起こし、さらに腸の蠕動運動を促進してしまうので、食べたものを肛門まで押し出してってしまい、下痢を引き起こします。

そして、脂質の多い食事は、脂肪分の消化・吸収を行う胆汁の分泌を促します。
適度な胆汁は食事の消化・吸収においては必要不可欠であり、体にとって害はありませんが、過剰になってしまうと、腸内への水やミネラルの分泌を促してしまうのです。

その結果、小腸や大腸が頑張って水分やミネラルの吸収を行ってくれても、過剰な胆汁分泌によって、それ以上の水分やミネラルが分泌されてしまうので、最終的に吸収が間に合わず、ゆるい便が排出され下痢となってしまうのです。

 

下痢体質を卒業!腸内環境の整え方

 

 

前述した通り、過敏性腸症候群に当たる下痢の原因の大半はストレスと食生活によるものです。ストレスを感じないように生活をするのは、現代人にとっては不可能なので、大切なのはストレスを溜め込まないように適度にリフレッシュを心掛けることです。1日たったの10分でもいいので、ゆっくり湯船に入ったり、好きな音楽や本に浸ったりと、自分なりのリフレッシュ法を取り入れるといいですよ。
食生活では先ほど紹介した冷たいもの・アルコール・脂質の多い食事は避け、水溶性の食物繊維を積極的に摂るようにしましょう。水溶性の食物繊維には、わかめやもずくなどの海藻類やアボカドやキャベツなどがあります。ゆるくなった便を適度な硬さに整えてくれる働きが期待できますよ。

便秘同様に下痢もまた放置してはいけません。大腸がんといった大きな病気につながる可能性もあるので、「下痢はいつものことだから」と今まで放置していた方は、この機会に腸内環境を改めましょう!

 

 

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美容家 濱田文恵

「延美長寿」をテーマに毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。
今ある綺麗からこれから先まで続く綺麗を。予防を根底に美容寿命を伸ばすための記事執筆・監修、セミナー講演や勉強会等を主宰し、女性誌やメディアでも幅広く活躍中。(一社)日本セルフ美容協会代表理事、医薬品登録販売者、毛髪診断士、国際中医薬膳師

 

 

 

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