皆さま、こんにちは!美容家の濱田文恵です。
去年の秋に、腸活を楽しく続けていくために知っておきたい小腸の働きについて、お伝えしました。
あれから、およそ半年。
皆さまの腸活はいかがですか?
腸活が日々の習慣となっていれば嬉しいですが、忙しいのが現代人!
なかなか習慣化できていない方もいるはず。
今回は、このタイミングで改めて腸活の大切さをお伝えするため、小腸の続きとして、“大腸の働き”についてお話ししたいと思います。
以前のコラムで、食べたものから得られる栄養素は小腸で吸収されるとお伝えしました。
しかし、実は小腸でも吸収できない栄養素があるのです。
それが、食物繊維やカルシウムなどのミネラルです。
また腸内細菌たちと協力して、脂肪酸・ビタミンK・ビタミンB12・ビタミンB1・ビタミンB2の吸収も大腸が行っています。
これらの栄養素は、血液の材料をはじめ、美肌にとっても欠かせない栄養素になります。
私たちが健康で美しく生きるためには、体内で水分と塩分のバランスが取れていることが大切。
このバランスを調整してくれているのが、大腸なのです。
もし大腸の働きが弱まれば、体にとって必要な水分が再吸収されなくなり、結果的に便秘の原因を招きます。
また私たちの便には一定の塩分が含まれています。
つまり極端に言えば、もし大腸の働きがなければ、体内の塩分が過多となり、私たちは今よりも1リットルも多くの水分を毎日取らなければいけなくなるわけです。
大腸には小腸よりも様々な種類の腸内細菌が多く住んでいます。
そのため、“腸内細菌の畑”とも呼ばれています。
大腸が腸内細菌の畑になっているからこそ、私たちは例え悪い菌が体内に入ってしまったとしても、悪い菌の繁殖を抑えることができるのです。
私たちが食べたものは消化された後に、小腸・大腸で栄養や水分が吸収され、最後に“食べかす”となります。
この“食べかす”に、腸での古い細胞と働きを終えた腸内細菌の死骸が合わさることで、いわゆる「便」が作られます。
この働きをしてくれるのが、大腸の働きです。
理想で言えば、私たちは毎日食べ物を食べているので、1日1回は排便があるのが、理想的。
3日以上排便がないのが当たり前という方は、この大腸の働きが弱まっている証です。
今すぐに腸活を通して大腸の働きを整えてあげましょう。
いかがでしたか?
大腸といえば、一般的に便を作るところというイメージが強いですが、実は私たちの健康や美容にとっては欠かせない働きがたくさんあるのです。
大腸の環境が悪くなってしまうと、悪い菌の繁殖を抑えられなくなるので、身体面の健康に影響するだけでなく、便が作られなくなるので、お腹が張って苦しくなったり、美容や健康にも必要な栄養素が吸収されなくなったりと、肌トラブルの原因にもなります。
改めて腸活を習慣化して、小腸に合わせ、今回紹介した大腸の環境を健やかに保ってくださいね。
美容家 濱田文恵
「延美長寿」をテーマに毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。
今ある綺麗からこれから先まで続く綺麗を。予防を根底に美容寿命を伸ばすための記事執筆・監修、セミナー講演や勉強会等を主宰し、女性誌やメディアでも幅広く活躍中。(一社)日本セルフ美容協会代表理事、医薬品登録販売者、毛髪診断士、国際中医薬膳師