皆さま、こんにちは!美容家の濱田文恵です。
今年も夏が始まりました。
夏と言えば、海やプールをはもちろんのこと、日々の薄着で露出が増える季節です。
そこで、秋冬に溜めてしまった脂肪をリセットするため急いでダイエットをしている方も多いのでは?
余分な脂肪をリセットし、綺麗なボディラインを作るためのダイエットはもちろん素敵なことですが、リセットしたいために身体に無理をさせてしまっていませんか?
今回は、ダイエットの中でも身体に無理をさせやすい糖質制限が腸にもたらすトラブルについて、お話ししたいと思います。
糖質とは、三大栄養素のひとつで、主に体のエネルギー源となり、人体の生命維持や成長のために必要不可欠な栄養素です。
炭水化物に分類されている食品で、主に白米やパスタ、かぼちゃ、とうもろこしなどを指す。
糖質制限ダイエットは、この糖質を摂ることを控え、代わりに三大栄養素のひとつである脂質をエネルギー源として身体に使わせることで、余分な脂肪をリセットさせる仕組みです。
正しく行えば、結果につながるのも早い糖質制限ダイエット。
しかし間違えれば、身体にとってはさまざまなダメージを招きます。
今回はそのダメージの中で、腸が受けるダメージをお伝えしますね。
糖質を構成する白米などの炭水化物には、「レジスタントスターチ」という糖質の一種が含まれています。
これは、“難消化性でんぷん”とも呼ばれ、でんぷんなのに消化されることなく、大腸まで届けられ、食物繊維と同じような働きをしてくれる糖質なのです。
食物繊維と言えば、水溶性と不溶性に分けられ、排便を促すために、便秘対策にはなくてはならないもの。
レジスタントスターチのすごいところは、水溶性と不溶性の二つの食物繊維の働きを兼ね備えているところ。
つまり、レジスタントスターチを含む糖質を過剰に制限すれば、レジスタントスターチの摂取も減り、体内では食物繊維が不足し、便秘を招いてしまう可能性が高まります。
その結果、排便が乱れるので腸内で悪玉菌増え、腸内環境のトラブルが発生するわけです。
糖質制限は正しく行えば、溜め込んでしまった脂肪をリセットすることができます。
しかし、今日お伝えしているように過剰な糖質制限は身体にとってのダメージが大きいので、糖質制限を行うときは、ぜひプロの意見を聞いたり、専門家の指導のもとで行ったりするのが適策でしょう。
もしご自身で行うときには、腸内環境を考え、糖質を制限している間は、代わりに食物繊維を積極的に摂ることを覚えておいて下さいね。
それでは、皆さまの夏が今年もより充実した時間になりますように!
また次回、お会いしましょう。
美容家 濱田文恵
「延美長寿」をテーマに毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。
今ある綺麗からこれから先まで続く綺麗を。予防を根底に美容寿命を伸ばすための記事執筆・監修、セミナー講演や勉強会等を主宰し、女性誌やメディアでも幅広く活躍中。(一社)日本セルフ美容協会代表理事、医薬品登録販売者、毛髪診断士、国際中医薬膳師