皆さま、こんにちは!
美容家の濱田文恵です。
あっという間に2022年が終わり、新年がやってきました!
皆さまにとって、去年はどんな一年でしたか?
例年同様に感染症対策のために、思うように活動ができず、無意識のうちにストレスを多く溜めてしまった方も多いのでは無いでしょうか?
ストレスは心を不調にし、心の不調は体全体の健康に影響してきます。
そこで今回は、新年だからこそ健康で充実した一年になるよう、心の不調と腸活についてのお話をしたいと思います。
そもそも私たち現代人は、栄養バランスの崩れた食生活、孤立した人間関係に不規則な長時間労働など、ただ生きているだけでもストレスに晒されています。
それに加え、近年の感染症対策により、今まで以上に心の不調を訴える方も多くなっているでしょう。
車のアクセルを踏み続ければ、いつかはエンジンが壊れてしまうように、私たちの心もまた慢性的なストレスに晒され続ければ、ホルモンバランスが崩れ、心だけでなく体の腸内環境を悪化させ、病気を招いてしまいます。
ストレスは外的な要因が多くを占めるので、ゼロにすることが難しいでしょう。
でも、心が受けてしまったストレスをリセットすることはできます。
心の不調をリセットするために欠かせないのが、「セロトニン」というホルモンです。
別名“セロトニン”と呼ばれ、私たちがストレスを感じた時に分泌される「ノルアドレナリン」の情報をコントロールし、興奮を押さえたり、感情を安定させたりする働きがあります。
常にストレスに晒されながらも、心穏やかに生活をおくれる方はこのセロトニンの分泌が整っている方です。
セロトニンの分泌が乱れている方は、感情のコントロールがうまくいかず、心の不調のままにイライラしたり、少しの刺激にもストレスを感じやすくなったりしてしまいます。
セロトニンを整えるためには、腸活が大切になってきます。というのも、セロトニンの約90%が腸の粘膜に存在するからです。言い換えれば、ストレスのない方でも、腸内環境が悪化すればセロトニンの働きが低下し、本来はストレスだと感じない事でもストレスだと感じてしまいます。腸活で腸を健康に保つことは、心の不調をリセットし、心の健康を保つことに繋がるわけです。
ミネラルの一種である「マグネシウム」という栄養素が、腸の健康に影響をもたらすことが分かっています。
便秘の不調でお医者さんに行くと“酸化マグネシウム”という薬を処方してもらったことのある方もいるでしょう。
マグネシウムには、腸管の働きを良くする働きのほか、体温や血圧を調整したり、筋肉の緊張を緩めたり、細胞のエネルギー消費を助けるなど、腸内環境だけでなくさまざまなメリットがあるのです。
実際には、薬として処方してもらわなくても、マグネシウムが多く含まれている食品は多くあるのです。
例えば、ひじき、昆布、落花生、玄米、納豆、大麦、カキ、カツオ、ほうれん草、さつまいもなど。
マグネシウムは、甘いものの食べ過ぎや、運動などによる発汗、ストレスを感じる事で消化されやすい栄養素でもあるため、腸活だけでなく体の健康のためにも積極的に摂るようにするといいでしょう。
アミノ酸の一種である「グルタミン」は、小腸の粘膜において、最大のエネルギー源になるだけではなく、免疫を担う細胞やリンパ球の栄養分にもなります。
このグルタミンは筋肉から供給されているため、無理なダイエットなどで食事の量を極端に減らすと、タンパク質の摂取量も減ってしまい、それに伴って筋肉量も減ってしまいます。
いざという時にグルタミン不足にならないためにも、グルタミンを多く含む食品を日頃から摂るようにしましょう。
例えば、生魚の刺身や生卵、発芽大麦などの生のタンパク質に含まれますよ。
忙しい日々は「ストレスはしょうがないものだから」と、ついつい心の不調を後回しにしがち……。
この機会に年始だからこそのTODOとして、心の不調をリセットするための腸活を取り入れてみませんか?
美容家 濱田文恵
「延美長寿」をテーマに毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。
今ある綺麗からこれから先まで続く綺麗を。予防を根底に美容寿命を伸ばすための記事執筆・監修、セミナー講演や勉強会等を主宰し、女性誌やメディアでも幅広く活躍中。(一社)日本セルフ美容協会代表理事、医薬品登録販売者、毛髪診断士、国際中医薬膳師