寒暖差疲労に負けない!
酵素豊富な食事の効果と冬におすすめの食べ方
冬のはじまりは、寒暖差が激しくなる季節です。
朝晩は冷え込むのに、日中は暖かくなったり、気温が急に変わったりします。
このような温度差によって、体の調子を整える自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、疲れやすくなったり、イライラしたりすることがあります。
これを寒暖差疲労と呼びます。
寒暖差疲労に効果的な対策のひとつが、酵素豊富な食事です。
酵素は、体温調節や消化、代謝、免疫などの体の機能に必要な物質で、酵素が不足すると、体のバランスが崩れやすくなります。
酵素が豊富な食事を摂ることで、気温の変化によるストレスを和らげるとともに、体の機能を高めることができます。
この記事では、寒暖差が体調に及ぼす影響と、酵素豊富な食事の効果、そして冬に実践しやすい酵素豊富な食事のとり方についてご紹介します。
寒暖差疲労に負けない体を目指したい方は、ぜひ最後までお読みください。
寒暖差によって自律神経が乱れると、私たちの体調にどのような影響が出るのでしょうか?
自律神経は、体のさまざまな機能を調整する神経です。自律神経には、活動を高める交感神経と、休息をうながす副交感神経の二つの系統があり、それぞれがバランスよく働くことで、体の調子を整えます。
しかし、寒暖差によって、自律神経の働きが乱れてしまうと、以下のような問題が起こりやすくなります。
・身体の冷えや肩こり、頭痛などの不快な症状が出ます。これらの症状は、自律神経が体温や血流を適切に調節できなくなることで起こります。
・イライラや不安などのネガティブな感情が起こりやすくなります。自律神経は、ストレスや感情にも影響を受けます。寒暖差によるストレスは、自律神経の働きをさらに悪化させて、心のバランスを崩します。
・風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
寒暖差によるストレスは、免疫力を低下させます。免疫力は、体内に侵入したウイルスや細菌などの病原体と戦う力です。
免疫力が低下すると、病原体に対抗できなくなって、感染症にかかりやすくなります。
寒暖差による自律神経の乱れは、体だけでなく心にも影響を与えます。
寒暖差疲労によって、心身の調子が悪くなると、日常生活や仕事にも支障が出てしまいます。
そこで、寒暖差疲労に効果的な対策が必要になります。
その一つが、酵素豊富な食事なのです。次に、酵素豊富な食事の効果について詳しくご紹介します。
酵素豊富な食事は、体にさまざまな効果をもたらします。その中でも、特に重要な3つは、消化、代謝、免疫に与える効果です。それぞれの効果についてみていきましょう。
食べ物を消化するには、酵素が必要です。酵素は、体内で作られるものと、食べ物に含まれるものがあります。
食べ物に含まれる酵素は、消化酵素と呼ばれ、体内の酵素の働きを補助します。酵素が適切に機能すると、胃や腸の負担が減り、消化不良の予防や改善につながります。
酵素は、栄養素をエネルギーに変えたり、有害物質を排出したりする反応にも関与しています。
これらの反応は、代謝と呼ばれます。酵素豊富な食事は、代謝を活発にすることができます。代謝が高まると、エネルギーの消費が増え、ダイエットにも有効です。
酵素は、腸内の善玉菌や悪玉菌のバランスを整えることで、免疫力にも影響を及ぼします。
善玉菌は、体を守る免疫細胞の働きを助けます。
酵素豊富な食事は、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことができます。免疫力が高まると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
以上のように、酵素豊富な食事は、消化、代謝、免疫といった体の重要な機能に影響を与え、健康に良い効果をもたらします。
酵素は、私たちの体にとって欠かせない物質です。
しかし、冬は温かい料理が食べたくなるので、生の果物や野菜など、冷たい食べ物は避けてしまいがちです。
そこで、冬でも簡単に酵素豊富な食事を摂る方法を3つご紹介します。また、酵素が豊富な食事を摂るときの注意点も併せてお伝えします。
発酵食品は、酵素がたくさん含まれているだけでなく、善玉菌やビタミン、ミネラルなども豊富です。発酵食品には、納豆や味噌、キムチ、ヨーグルトなどがあります。これらの食品は、体内の酵素を活性化させて、消化や代謝、免疫に良い影響を与えます。
例えば、朝食に納豆やヨーグルトを取り入れ、昼食や夕食には味噌汁を摂ると良いでしょう。また、寒い冬にはキムチ鍋もおすすめです。
ただし、発酵食品は塩分の多いものがあるので、摂り過ぎに注意しましょう。
生の果物や野菜には、タンパク質や炭水化物を分解する酵素が多く含まれています。
生のまま食べることで、酵素の効果を引き出すことができます。
冬が旬の果物は、みかん、りんご、柿、ゆずなどがあります。
これらの果物は、酵素だけでなく、ビタミンCやカロテノイドなどの栄養素も豊富で、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
果物をそのまま食べるのはもちろん、サラダやスムージーにして摂るのもおすすめです。
また、寒い冬の時期は、果物を冷蔵庫から出してすぐに食べると体が冷えるので、室温に戻してから食べると良いでしょう。
野菜は、大根、かぶ、サラダ菜、水菜、セロリなどが、生でもおいしくいただけます。
これらの野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素も豊富で、体の調子を整えたり、便秘を予防したりする効果があります。ドレッシングやマヨネーズで和えてサラダにすると、食べやすくなります。
また、冬は生野菜が食べにくいと感じる方もいるかもしれませんが、大根おろしを魚料理や肉料理に添えたり、温かいスープに生野菜をトッピングとして加えたりするなど、工夫して摂ることもおすすめです。
酵素豊富な食事では、高温で加熱するのではなく、低温で調理することが大切です。
低温調理とは、60度以下の温度で食材を加熱する方法で、スチームオーブンや低温調理器具などが便利です。低温調理をすると、食材の酵素や栄養素を保ちつつ、おいしく食べることができます。
例えば、スチームオーブンを使って魚や野菜を蒸し、その蒸汁をスープとして利用すると、栄養を逃さずに摂取することができます。
また、低温調理器具を使って肉や魚をじっくりと調理することで、酵素を保ちつつ、柔らかくジューシーに仕上がります。
低温調理は、時間がかかるので、事前に準備することがポイントです。
最後に、酵素豊富な食事のとり方で、気をつけたいポイントをお伝えします。
より効果的に酵素が豊富な食事を実践できますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
◎食材は鮮度が大切です。
新鮮な食材を選んで、早めに食べるようにしましょう。
また、食材を細かく切ったり、すりおろしたり、ミキサーにかけたりすると、細胞膜が破壊され、酵素が活性化します。
◎色々な食材をバランスよく摂ろう。
酵素は体のさまざまな機能に必要なものですが、一方で、特定の食材だけに偏ると、栄養バランスが崩れる可能性があります。野菜、果物、発酵食品、肉、魚など、多様な食材を摂取するように心がけましょう。これによって、食事全体のバランスも良くなります。
◎食品の安全性を確認しよう。
食品の安全性も重要な注意点です。特に生の食品を食べる際には、食材の鮮度や衛生状態に注意を払うことが大切です。また、食品の保存方法や賞味期限、消費期限も確認しましょう。
寒暖差疲労は、気温の変化に体がついていけないことで起こる現象です。 今回ご紹介した酵素が豊富な食事は、寒暖差疲労を防ぐために有効な方法のひとつです。
酵素は、生の野菜や果物、発酵食品などに多く含まれており、消化や代謝をスムーズにし、免疫力や体温調節を高めます。
酵素を多く含む食事は、バランスが大切です。発酵食品、果物、野菜などを適切に組み合わせることで、酵素の効果を最大限に引き出すことができます。また、塩分の多い食品や食中毒のリスクがある食品には注意しましょう。
酵素が豊富な食事を摂ることで、寒暖差に負けない健康な体を作りましょう。今日から酵素を意識した食事にチャレンジしてみませんか?
《参考URL》
大正製薬「冬バテの原因と対策(食事)」
https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/158/
サントリーウェルネス「酵素とは?体内でのはたらきや特徴について解説」
https://www.suntory-kenko.com/column2/article/6259/
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管理栄養士 山田 由紀子
乳幼児からご高齢者まで延べ1000人以上の栄養指導・食事相談を10年以上実践。
食情報の専門家として、栄養・料理・健康にかかわる記事の執筆、監修、レシピ作成等を行うほか、健康料理教室、味噌づくり教室、梅仕事の会を主催。
体質改善ではじめた発酵食づくりに魅了され、味噌、甘酒、塩麹、豆乳ヨーグルト、ぬか漬け、天然酵母パンなどを自宅で作り、「腸から元気になる食事」の研究に邁進中。